昭文社のエアリア「月山」を眺めていて気になった東西の補陀落。いつか行かねばと漠然と思ってから10年になる。地名や場所について様々な文献に当たる内に三山信仰の秘所・拝所であることが分かった。知れば知るほど単なる興味での登山ではなく、信仰心とまではいかなくともご神体を崇めるという謙虚さを持ち登拝しなければならない場所なのだと感じるようになった。
残念ながら西補陀落についてはかつてのご神体は土砂崩れにより完全に崩壊し埋もれて既に跡形もないとのことなので、現在「西補陀落・守山神社」の碑がある雨告山山頂に参拝してきた。今回の登拝行については「月山・葉山」に概要のみ報告する。
さて、出羽三山には三鈷沢・阿久谷という修験者の聖地があるが、そこはあくまでも行者の為の場所。一般人が足を踏み入れる場所ではないと私考するため、私の月山秘所行はこれをもって完了としたい。