蔵王ダムから周回

蔵王ダム口 (八方平から追分・鍋倉不動経由周回)

2003/10/05

蔵王ダムゲート→0:30→板小屋・八方平登山口→0:15→八方沢渡渉点→0:55→南雁戸沢→1:03→板小屋跡・分岐→0:13→八方平避難小屋→1:44→名号峰→0:15→追分→1:41→鍋倉不動→0:48→鍋倉不動・熊野岳登山口→0:19→蔵王ダムゲート  計7時間43分  (休憩含まず  6名)    1/25,000地形図(笹谷峠・蔵王山)

本コースは2度アクシデントに見舞われたことのある、私にとっては決して忘れられないコースである。蔵王ダム―八方平間のルートは一時登山道が土砂崩れにより消失していたためガイドマップから消えていたが、登山道は完全に復旧しており最新版には点線ルートとして復活している。北蔵王縦走路のエスケープルートを繋ぐという趣きのコース設定であるが増水時や残雪時は非常に難しいルートとなるため充分な備えが必要である。尚、この山域は熊と良く遭遇する場所でもあるため、入山する際は鈴や笛などで自分の居場所を常に発信して登った方が良い。

 
今回は「東北の山ML」のオフラインミーティングということでメンバーの方々とは初顔合わせである。地元2名に宮城から2名・新潟1名・福島1名の総勢6名での山行である。前日翁山に行ってきたなりさんが見送りに来てくれていた。

ゲートを越えて林道を歩く。西側の崖には法面工事がなされているが、道路のあちこちに落石がある。途中雁戸山方面が開けるが、山頂にはガスがかかっている。

 

互いに自己紹介をしながらゆっくり歩く。途中、下山口をやり過ごし30分程で登山口に到着。林道から右手に入っていくように標識がある。

緩やかな杉林を登っていくと、一転足場の悪い急斜面を下るようになる。下りきったところが八方沢渡渉点。Click

 

 

八方沢。ここは靴を脱いで渉る。靴のまま渉れそうに見えるが水は膝下まである。上部の電線のようなものが実は吊り橋の残骸で、昭和52~3年に上部の崖崩れでガイドマップからルートが削除される以前は、山側のワイヤーが外れた橋を蟹の横ばいのように渡ったものだが、現在はご覧の様な状態である。Click

渡渉後、崖の左側の登山道に取り付き急斜面を九十九折に登る。凡そ880で道は右に折れ、小尾根をほんの少し登ると920周辺の平坦地に出る。樹林帯の中の笹原で、とても気持ちが良いところだ。

 

 

平坦な道を30分程歩くと南雁戸沢(北の沢)に出る。沢沿いに下らないようロープが張ってある。通常、沢に水は流れていない。

 

 

 

沢を越えたらまたまた急登になる。

再度水場のある南雁戸沢(南の沢)を超えひと登りすると、尾根の南側につけられた道になる。紅葉が綺麗になってきた。

 

 

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凡そ1240で前方が崖で道が左に折れ曲がるが、以前のルートはここからまっすぐ伸びていた記憶がある。蔵王の展望が良い。

 

 

やまもみじ。

1300を超えると道は平坦になり蔵王への縦走路が一望の下に。Click

   
ドウタンの紅葉と秋空。

稜線との合流地点から南雁度を望む。

 

 

八方平避難小屋で昼食休憩。K2さんが担ぎ上げてくれた芋煮を皆で頂く。美味しかったー(^^)。

小屋から南雁戸を望む。北雁戸も僅かに顔を覗かせている。紅葉が良い感じだ。Click

 

 

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八方小屋の周囲はドウタンが多く紅葉が素晴らしい。Click

 

 

名号峰から南望。

名号峰から熊野岳方面

   
名号峰から北望。Click

追分。右が鍋倉不動方面で左がロバの耳岩方面(現在通行止め)。熊野へは斜め左へ。

 

追分からはアオモリトドマツや背の高いシャクナゲ等の樹林帯になる。1400で北東に方向を変え下るまでは、写真のように水の流れる沢・涸れ沢、丸太橋のある沢・ない沢、朽ち落ちた沢などを7つほどまたぐ。ここは雪がつくと途端に下る部分が分かりにくくなるため、八方沢に入り込まないようトラロープが樹木の割りと高いところに張ってある。北斜面につき6月中頃まで残雪が残るので、入る場合は注意されたし。
北東への下りになると間もなくブナ林になる。
鍋倉不動の少し上のブナ林。鍋倉不動のルートで一番気持ちのいい所。Click
 
鍋倉不動。この後少し下りが一度急になる。800からのルートは地形図とガイドマップでは違うが、現在はガイドマップのほうに道が切られている。但し尾根上ではなく実際は750までは西側、700から下山口までは北東についている。

かなりピンボケ(^^;;;。

下山口(鍋倉不動・熊野岳登山口)。お迎えが来ているかもしれないということでゲートまで急ぐと、4名のお出迎えがあった。挨拶し30分程立ち話をして解散。お疲れ様でした。

 

 

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  • コメント (2)
    • トシヒコ
    • 2011年 9月 5日 5:56am

    なかなか凄いコースを歩かれましたね~
    このコース,今はどうなっているんですかね・・・
    私も歩いたことがありますが,何年前になるんでしょうか・・・
    現状がとても気になるコースです。

    • みいら
    • 2011年 9月 5日 8:51am

    @トシヒコさん、コメントありがとうございます。
    周回されましたか?ロングコースですね。鍋倉不動を過ぎてから惰性で歩いてました(^^;;;。途中、松茸をゲットしたのを思い出しました。
    暫く歩いていないので、どうなっているのでしょうねぇ・・・。