旧関山街道

旧関山街道(宮城県口)
~県境稜線822ピーク北のコル~関山峠周遊

2004/04/11

山形と仙台を結ぶ国道48号線の県境部には現在関山トンネルが開通しているが、その南側には現在では廃道になっている旧関山街道がある。ここには工事の際に多くの犠牲者を出した曰く付きの隋道が貫通しているが往来のあった当時の面影は全くない。今回は、この廃街道の様子を見たいということと、県境稜線と平行して切られている登山道の偵察も併せて行った。
旧関山街道口(宮城県側)→0:27→関山隋道→0:45→807→0:39→832→0:19→822北のコル→1:09→関山峠→1:12→関山トンネル分岐→0:17→関山トンネル口 計4時間48分(休憩含まず) 1/25,000(関山峠) 単独

 

関山トンネルを宮城県側に抜けると左側には電話ボックスがあり寒風山への登山口となっている。本日の下山予定地であるためここに駐車する。

旧関山街道の入口はトンネル出口から150mほど下ったスノーシェッド手前の右側から。進入できないようガードレールで塞がれているがここを乗り越えて進む(写真)。Click

倒木や一部薮っぽくなっているがさほど歩きにくくはない。地面には去年繁茂したであろう枯れた萱が倒れてカーペットのように覆っている。長さから推測すると草花のシーズンは背丈の高い草薮になっていることが予想される。
 

尾根を巻くように右に大きく方向を変えると右手に綺麗に石組みをされた壁面が現れる。往時が偲ばれる風景だ。Click

 

暫く進むと開けた場所に出る。道は右から迂回するようになっているが雪があるため真っ直ぐ歩くと、あった。隋道だ。

この関山隋道は心霊スポットで有名なところである。発破作業時の誤爆やトンネルの出口部分の急カーブによる交通事故による死者が多く出ていることから、かつてここで心霊体験をしたという人は多かったようだ。そういったことにまるで鈍感な私でさえも、なかなかの雰囲気を感じる。Click

近づいてみる。鉄柵の隙間から中の様子を伺うと、路面は溜池の様に水で覆われている。鈴木光司の「仄暗い水の底から」というホラー小説を思い出す。

さて、どこから登ろうか。隋道の上には峠の雪庇が落ちたデブリがある。 正面は当然無理として左右どちらも急だ。左側には雪が付いているが右手の斜面は嫌らしい。ピッケルも準備してきたことだし、左側の雪がついている潅木の斜面を尾根を目指してトラバースし上がることにする。

 

稜線に取り付いたところから見る北方稜線。

807で西の尾根を進む。この辺りの稜線には赤布が付いていて登山道らしきものもあるため、さほど薮を漕がなくて済む。宮城県側の斜面には雪のついた林道が水平に走っているのが判る。

 

832の山頂は薮であるがその中に標高点を見つける。

832から見る面白山。Click

 

昨日面白山から入って県境稜線を北上してくるなりさんと合流する予定であるが、少し待ってみるがまだ登ってこない為、幕営予定地の822ピーク北のコルまで下ることにする。

832から見る北方尾根。

この時足を取られ転倒しカメラを落としたら動作しなくなってしまった。以後文章のみ。

 

822ピーク北のコルまで下ってみるが幕営した形跡なし。予定より手前で幕営したのだろうと小1時間待ってみるが、姿が見えず。822方向に向かって呼子を吹いてみても反応はない。なりさんの計画書を見ると8時に出発となっているが既に9時を回っている。これはすれ違ってしまったかと往路を引き返す。

ここは地図上では林道が乗っ越す部分であるがあまりはっきりしない。

 

832から807に向かう途中、稜線の山形側に地図にはない林道が雪をつけ水平に走っているのを発見する。またここからは柴倉山・黒伏山・白森山が美しく見える。林道の始点終点はわからなかった。

 

登りで取り付いたところを通り過ぎ関山峠へ下る。距離は短いが結構急だ。また地形図ではわからないがここからの登り返しがとっても切り立っている。なりさんが後日ここを「関山キレット」と称していたが、木につかまれるからまだ良いが少し薮もかかっているためバランスを崩すと転落しそうなほど足場が危うい。かなり注意が必要だ。ここを攀じ登り傾斜が緩くなると周囲が開けてくる。面白山をはじめ南の展望が素晴らしい。暫しの間景色を楽しむ。雪堤には誰の足跡も付いていない。なりさんはまだ来ていないということか。携帯の電波が入るので連絡を入れてみるが留守電である。

 

県境稜線は800ピークから北東に伸びているが、前方の美しい白森山に見とれて、つい北西の稜線に引き込まれる。50mほど進み、「白森は綺麗だな~。ん?でも何故この尾根、白森が正面に見えてるの?」と気が付き戻る。

このピークから730まではかなりの薮である。ハイマツやシャクナゲ薮ではないのでまだ良いが蔓がいやらしい。疲れてきたので薮の中で僅かなスペースを作り昼食休憩を取る。「さぁ元気が出たぞ」と行動を開始すると途中の雪堤には熊の足跡がある。「静かでいいなぁ」とばかりも言ってられず、声を出し手をたたき賑やかに薮を掻き分ける。

 

730から雪堤を使って下りきると関沢トンネルへの分岐に出る。あとは快適な登山道をキクザキイチゲが咲き始めた寒風山登山口まで下る。やはりなりさんの姿がない。暫く待ってみるが、もしかしたら途中トラブルがあって引き返した可能性もあるぞと天童高原へ向かう。(後に無事到着したとの連絡が入る)

 

 

 

 

 


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  • コメント (6)
    • スズ7
    • 2009年 4月 8日 8:31pm

    今晩ハー。
    先月はどうもありがとうございました。
    数日前の山形からの帰り道、関山旧道を思い出していました。
    思いだせば、幽霊騒ぎの最中、自転車でここを通過したのです。
    何にも遇いませんでしたが背中に水滴がポタリでヒヤリでした。
    関山隧道を懐かしく、拝見しましたよ。
    このルート、興味津々 😛

    • みいら
    • 2009年 4月 9日 7:43am

    スズ7さん、こんにちは。こちらこそお世話様でした。
    当時の関山隧道は女性の幽霊が出るということで有名でしたね。私は鈍感で体感できませんでしたが。 :roll:

    隧道上の県境稜線南側は道らしきものがありますが、北側は密藪です。しかも体力と気力が消耗しやすい蔓藪です。リースとか籠とか、蔓細工を作りたい場合は良いルートかも。(爆

    • スズ7
    • 2009年 4月 9日 8:29pm

    みいらさん
    今晩は~。
    花粉、大変ですねぇ。私は何とか薬を頼らず頑張ってます。
    関山旧道、隧道上の密藪と聞いて…あらら、撃沈です。
    いつか、隧道までは行ってみたいですね。(^O^)

    • みいら
    • 2009年 4月 10日 8:45am

    スズ7さん、どーもー。

    番城山の時はまだまだ序の口だったのですが、先週の山行ではとうとう熱発してしまいました。ただいま薬のお陰で生活ができてます(^^;;;。コンタクトレンズをやめてから仕舞い込んでいた風防付きのサングラスをまたぞろ引っ張り出して、次回の山行に備えております。ただ、マスクして山登るのは辛いんですよね。

    藪漕ぎ、嫌いではありませんので、是非お誘い下さいませ。(爆

    • マロ7
    • 2013年 12月 3日 9:01am

    こんにちはー。
    この欄は3年半過ぎてのコメントですなぁ。
    この間、歩いているうちにわかりかけてきたことは。
    ◎807で西の尾根を進む。この辺りの稜線には赤布→小山田新道探索の浅井さんの赤布。
    ◎832から807に向かう途中、稜線の山形側に地図にはない林道が雪をつけ水平に走っているのを発見→これぞ小山田新道。
    ◎県境稜線は800ピークから→これが関山、標高は810と出ました。
    旧関山隧道の尾根には「恐竜の背骨」に似たものがあるそうですが。
    (^^)まずは…これまで。

    • みいら
    • 2013年 12月 3日 10:51am

    @マロ7さん、情報ありがとうございます。

    ◎807で西の尾根を進む。この辺りの稜線には赤布→小山田新道探索の浅井さんの赤布。
    ◎832から807に向かう途中、稜線の山形側に地図にはない林道が雪をつけ水平に走っているのを発見→これぞ小山田新道。
    ◎県境稜線は800ピークから→これが関山、標高は810と出ました。

    お、あそこが関山ですか。あそこからトンネルより上がってくる道に合流するまでの北東尾根は今までで三本指に入る藪漕ぎでした。(^^) マロ7さんは今回、尾根を東に下りたんですね。
    赤布は浅井さんでしたか。お疲れ様でした。宮城側に見えたのは小山田新道でしたが、山形側に見えたのは地形図に載っていない別の道でしたよ。832からの北の尾根側についてましたから。
    名前のない作業道がいろいろあるみたいですね。