日陰袖山

日陰袖山(424m)

2002/11/23

「日陰袖山」。初めて耳にする方が殆どだと思う。それもそのはず、地図にも山名は載っておらず山頂にも標識すらない。私も先日の山形新聞の記事(2002/11/13付 「古里の山をあるく パート2 ⑦」)で知ったばかりである。記事では「以前は結構登られて」いて、「奇岩が多数」「冒険心をいやが上にもかき立てる」とあり面白そうだ。現在再整備中らしいが、聞いてしまったからには何はともあれ登らねばなるまい(^o^)。
山寺地区から二口方面に少し進み、芭蕉記念館・風雅の国へと右折し突き当たる。ここは以前「芭蕉園」というジェットコースター等があった遊園地の跡地である。突き当たりの大きな駐車場は風雅の国の駐車場。登山口は駐車場の左側から。
重機でならしたばかりの道を進むと鳥居が現れる。つい先日まで薮になっていたらしい。
鳥居から左に折れつづら折に道が続く。朝の冷え込みで午後2時だというのに道が凍っている。おかげでぬかるまずに済む。
 
2~3度折り返すと、馬口(ばくち)岩とくぐり岩の分岐となる。ここはくぐり岩方面に進みましょう。
左の標識から僅かで、このような看板が現れる。ただ、えびす岩と書いてある方向には道はない。
ここが先程の分岐ではないかと思うのだが、真っ直ぐ進んだ岩がくぐり岩のようだ。
近づくとこんな感じ。
中に入ってもチェーンが張ってある。
更に奥に進むとこんな感じ。ちょっとした秘密基地のようである。子供を連れてきたら大喜びしそう。
くぐり岩を一度出て、分岐から上がったところ。
細いステップをトラバースする。落ち葉で道の状況が見えないので慎重に歩く。
細い登山道を右に登っていくと最初の分岐からのルートと合流する。ばくち岩に向かう。
とっても気持ちの良い雑木林。
ばくち岩からの展望。ここは突き出た大岩に鉄柵が施されて展望台になっている。素晴らしい高度感である。以前高畠の一念峰を称して「お山の大将になれる山」と言った知人がいたが、ここもまさにそう。下の駐車場で私を見つけた4人がこちらに歩いてきた。 折りしも山寺地区に影がかかっている。「影日陰袖だ」等とバカなことを考えたり、地区のすぐ袖にあって地区が日陰に覆われてしまうから日陰袖山なのか等ともっともらしいことも考えてみたりする。

東側、二口山塊の峰峯。

 
ばくち岩から尾根を進み展望台の看板に出るが、眺望は得られないためやり過ごし細い尾根道を進む。ここまで来ると登る人は少ないらしい。
山頂は残念ながら潅木というか薮に覆われていて展望は得られない。西側に回ってみると赤布があって踏み跡もある。どうやら今回の登山口とは反対の薬師堂から登るルートがあるようだ。

象岩?から見る山寺立石寺。絶景である。

下りはこちらのルートをとる。更に下ると最初の分岐に出る。

下る途中、ばくち岩にいる私を見つけて登ってきた4人を見つける。道のないえびす岩方面を登ってきたので四苦八苦しているがカメラを構えたらポーズをとった。ちょっとは余裕があるようだ(^^)。

 

登山口に戻ると草刈をしているおじさんがいたのでこの山のことを聞こうと話しかけてみた。実に詳しい。それもそのはず山の地権者である風雅の国の方で、新聞で紹介してもらうよう申し入れたご本人であった。山寺が一番綺麗に見えるのがこの山からの展望なのだそうだ。多くの人にここからの景色を堪能してもらいたいと熱く話しておられたが、本当に素晴らしい展望であった。実は後から分かったことだが、このおじさんは風雅の国の阿部常務取締役であった。「おやじさん」なんて言って御免なさい(^^ゞ。又伺います。

※①この山は風雅の国の所有になっています。入山する際は失礼のないようにしましょう。

 ②往復で40分程度なので別の山とのセットとして登るといいかも。

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