竜馬山(りゅうばさん)
国道13号から金山町に入り街中を抜けて有屋地区に向かって進むと、左手に見事な岩壁を衝立のように立ち上げた竜馬山が迫ってくる。この竜馬山の登拝がずっと宿題になっていた。
竜馬山は古くは妙寿ヶ岳と呼ばれていたらしいが、頭が竜で馬の胴体を持った竜馬が目撃されたとのことから竜馬山(金山駒ヶ岳)と名付けられたらしい。古来から地元民の信仰の対象で、現在でも御山駈けを行う際は酒を断ち女色を断ち体を清めてから行うのだそうだ。
調べたところによると御山駈けはお不動様から入山するとなっている。今回はそこから入って旧参道コースに下りようということで下山口に車をデポし、おおよその見当をつけた不動尊を目指すが、なんと地形図を忘れてきたことに気が付いた。何てこった。仕方がないので無理せず登ることにする。
地形図がないのでこの辺りかなあと歩いていたら、ありました。竜馬山不動尊。
この後ろから登拝道が続いているのだろうと沢筋を上がっていくと間もなく沢床の岩盤に小さなステップが掘られたのを見つける。上からトラロープも下がっている。ここで間違いないと進むと傾斜がかなりきつくなった頃「水はきの神」と言うプレートが嵌め込まれていた。何とかこの上に上がってみる。
一旦上がってはみたがその先が全く分からない。ここの傾斜も相当にきつく、この状況では無理に突っ込んで戻るに戻れなくなる心配がでてきた。地形図は忘れてきたし、夕べ酒断ちをしていない。ここは突っ込むなという事なのだろうと理解し、下山予定地から登ることにして引き返す。
旧参拝道だと言う話を聞いていたが、車道から入って間もなく道がなくなる。上部の写真には写っていないがもう少し右側に通称兜岩と呼ばれる岩があるのだが、その左側に登行すれば良いようなので、兜岩を目指し適当に歩きやすいところを選んで登っていく。
歩きやすいとはいうもののステップもなく掴まる立木もまばらな急斜面で、ずりずり滑り落ちたりするものだから、急な気温の上昇に伴い汗が噴き出してくる。そのうちにトラロープを発見し、道はないもののここが所謂参拝道なのだろうと利用し上がっていく。
兜岩の左に出ると枝が被さってきてはいるが道が付いている。 尾根を南西に進んでいくと迫力ある鳥海山が見えるポイントがあった。
ムラサキヤシオやタムシバが咲き尾根が明るくなると、間もなく最初に上がろうとした不動尊からのルートと合流する。
合流地点からは凡そ200mで山頂。灌木のため展望はあまり利かない。
神室スキー場方向。
往路を戻り登山口に出る。
いろいろな話を伺うと、この山はあくまでも登山ではなく信仰の対象の御山だということ。参拝口には標識をはじめそれとわかるような赤布やビニールテープさえないという事を考えると、ルートは明記しない方が良いと判断し概要だけお伝えすることにしました。
下山後「遊学の森」を訪ねる。駐車場にはチェンソーカーヴィングのたくさんの怪しきモノが立っていました。
竜馬山、初めて目にする名前でしたが、下からの山容は素晴らしいですね。
信仰の山はそっとしておきたいような、行ってみたいような・・・
@morinoさん 、お晩です。
竜馬山については確かSONEさんが昨秋に登られてたように記憶してますが、ポピュラーな山ではありませんね。写真の左側に竜のたてがみと称するキレットがあって、ここを通る参拝道がこの山を最高の信仰の山にしているのだろうと思います。
でも、もう一回きちんと準備して登りたい御山です。(^_^)v