八森山 薬師原から

八森山~槍ヶ先周回(薬師原口より) 2004/06/06
薬師原登山口→0:04→渡渉点→1:25→市町村境(870)→0:33→八森山(←0:05→八森山西峰)→0:30→一杯森分岐→0:33→烏帽子山→0:17→槍ヶ先→0:41→分岐→0:42→林道→0:15→薬師原登山口  計5時間06分(休憩含まず 2名)  1/25,000地形図 瀬見

親倉見コースの途中に刀場沢へ下る道があると聞いた。だとすれば薬師原からの八森~槍ヶ先の周回がとても楽になり、手軽に神室連峰の山並みを楽しむことができるようになるが、残念ながら林業の作業道ということでガイドマップや地形図には記載されていない。今回実際に歩いてみて、どこで分岐しているのかルートはどのような状態なのか確認してみたが、とても良く整備され歩きやすい道であった。ただ作業道の取り付きには標識や目印などは一切ないため初めてではわからない。逆ルートをとる場合は一度本ルートを歩き確認したうえで計画した方が良いと思われる。

薬師原口。登山口標識の下部にブロンズのレリーフがある。写真には写っていないが、右手が下山ルートで橋が掛かっている。
登山口から僅かで右に入り小沢を跨ぐ。
登山道は良く踏まれているが、やや滑りやすい。
途中の樹間から見る槍ヶ先と大尺山。ドウタン、ツツジがちらほら。 
杢蔵山。
870の市町境から八森山を眺める。この辺りからマイズルソウで賑やかになる。 
 
八森山頂。右手に進むと槍ヶ先で真っ直ぐは八森西峰。展望の良い八森西峰に向かう。
展望が素晴らしい。道端にはツマトリソウが。
杢蔵山。
小さくギザギザに見えるのが火打岳でその右に大尺山。大尺山の上に薄く見える尖がりピークが小又山。
左手に落ちていく尾根が登ってきた薬師原からの尾根。 
八森西峰を僅かに一杯森方向に進み伽羅の大木を巻くように下ると祠がある。八森山は神室山と並んで信仰の対象だったらしい。
八森山から槍ヶ先方向に僅かに進んでの眺望。伸びやかさが素敵だ。日差しは暑いが風がご馳走だ。Click
下ってきて振り返る。登山道には名前の知らないラン科の花やシロバナニガナ等が咲き競っており、踏まないよう注意して歩く。
オサバグサが二株。この辺りからいよいよ東側が切り立ってくる。
左のピークが烏帽子山、中央に小さな雪渓を残しているのが槍ヶ先。ニッコウキスゲが咲き始めている。オオバキスミレもちらほら。Click
歩いてきた道を振り返る。山ひだが美しいが登山道も際どくなっている。標高1000m程度の山には見えない。Click
烏帽子山から槍ヶ先を見る。
槍ヶ先山頂から見る鳥海山。 

槍ヶ先から南西方向を眺める。尖がりピークが烏帽子山。中央やや左の高峰が八森山。 関東以西は梅雨入りした様だがこちらは良い天気だ。東北は明日が梅雨入りのよう。 一日儲かったと思いながら昼寝をする。 

槍ヶ先から北東方向を眺める。右のどっしりとした山が大尺山。手前中央が中先、奥の尖がりが火打岳。
槍ヶ先を北東方向から眺める。
これから下る尾根を見下ろす。左上のピークから右に伸びている尾根を薬師原方向に下る予定。
下り始めは急だが間もなくなだらかになる。 
写真のような気持ちの良いブナ林の平坦道を下る。地形図では677ピーク上にルートが記載されているが実際は北東を巻いている。600辺りでガイドマップや地形図には記載されていない薬師原へのルートと通常の親倉見へ下るルートとの分岐になる。
分岐からトラバース道をすすみ677ピークからの南南西の尾根にのると道は左に直角に下る。上部は写真のような緩斜面だが、ブナ林に杉が混じってくるようになると傾斜がきつくなる。凡そ430まで一直線に下り、430からいきなり右に折れトラバース道になり、沢音が聞こえる中、左右左と折り返し急斜面をトラバースし標高を下げていく。 
やがて林道に飛び出すがここは三叉路になっている。はて、どちらに進めばいいのかとしばし思案する。ところで、写真中央の杉林に下ってきたのだが、標識や赤布等の目印は全くない。ここから登ろうとする場合、知らなければ間違いなく見過ごしてしまうであろう。初めて登る場合は注意されたし。さて、進行方向だが下ってきて左手(写真では右)に進む。途中左右に枝道があるが道なりに進む。
薬師原口の橋に出る。向こう側が駐車場。 
橋の途中から刃場沢上流を眺める。
 
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  • コメント (2)
  1. はじめまして、以前から読ませて頂いております。
    マロ7さんから間接的には存知上げておりました。
    ご紹介のコース、逆コースを9月23日に行き、
    槍ヶ先の登りの途中に薬師原への標識があり、
    気になっていました。
    八森山から薬師原へ下る際に、このトラバースを
    探したのですが、登山口に下りてからだったのですね。
    今度、行ってみたいと思います。
    大変参考になるブログで今後ともよろしくお願い申し上げます。
    HITOIKIこと山形の藤井より

    • みいら
    • 2011年 9月 30日 8:50am

    @HITOIKIさん、初めまして。コメントありがとうございます。

    貴ブログ拝見いたしました。文学の香りが馨しいトップページですね。
    私的には自然は敬うもの、かなぁ。
    火打・八森周回、ガスられて残念でしたね。

    山行報告は古いものが殆どで、2度目3度目の山行はブログでちょちょっと報告する形にしております。廃道になっているルートもありますので、タイトル脇の「ブログ内検索」で検索して頂けると新しい報告もヒットするかと思います。拙いサイトですが少しでもご参考になれば嬉しいです。
    今後とも宜しくお願いします。