清水峠 敗退

清水峠(敗退)

2004/05/03

登山口→0:12→840渡渉点→0:10→900渡渉点→0:06→940渡渉点→0:20→登山口  単独  1/25,000地形図(山寺)

 

以前、掲示板でのりさんから瀬ノ原山のことを訊ねられた。登ったことがない山である。地形図を見ると山頂へは道が付いていないので、行くとすれば雪のついている時期に清水峠の西の鞍部から尾根を辿っていくのが良いだろうとそのままにしておいたところ、「2月に行って来たよ」とのりさんから連絡が入った。今回の山行はその時の素敵なレポートを読んで羨ましくなり私も行ってこようと決めての行動である。

残雪にはいささか時期が遅くなってしまったため薮漕ぎを覚悟して登り始めたが、雪解けのため沢の水量が多くて渡渉できず止むを得ず撤退してきた。途中、初めて体験したこともあり敢えてレポートすることにした。

 

高沢集落を少し過ぎると橋の手前で道が分岐する。左手に進むと間もなく登山口。

登山口から僅かで「口掛樋の水」という立派な看板の水場がある。じめじめした杉林を過ぎると漸く登山道らしくなってくる。道は沢の右岸に沿って付けられている。沢の音が大きいのでかき消されないよう大きな声を出しながら進む。

840付近には大日如来の石碑があり左岸へ渡渉し、すぐ渉り返す。

渉り返すと沢の音が小さく静かになったので、手を叩き声を出して、人が入ってきた事を発信する。と、その時である。左方向から低い唸りが聞こえてきた。「グルルルルルル…」。
(ちょっと、グルルルルルルって、あなた。もしかして、熊さん?野犬?ん~、ひょっとして威嚇されているのかな~?これはやばいぞ。)いろんなことが頭を駆け巡る。何処にいるかは見えないが、手にしているピッケルをゆっくり頭の位置まで持ち上げて、こちらも精一杯威嚇し、静かに静かに右手に進む。唸り声が聞こえなくなったので立ち止まって周りを見渡しほっと安堵する。「あ~、ピッケル持ってきて良かった。」用途は違うがこの際構っていられない。900で左岸に渡渉すると所々残雪がある。雪を踏みながら歩く。

凡そ940で右岸に渉り返す事になるが水量が多い。飛び石では滑りそうで相当危うい。ちょっと下がってざぶざぶ漕ぐか思案するが、予報ではこれから気温がどんどん上昇するらしいので、恐らく復路はもっと悪い状況になっているだろう。ここは無理をせず次回の楽しみに取っておく事にする。

悔しいので山頂方向の写真を撮る。山頂はこのピークの陰。
あとは下山するのみ。登りで獣に威嚇されたことなどすっかり忘れてキクザキイチゲやショウジョウバカマなどの花をゆっくり写真に収めながらだらだらと下っていると、右の崖の上方で、バキバキと木を踏みしだきながら黒い動物がトラバースし逃げていく。(あっ、さっきの奴だ!!やっぱり熊だったんだ(*_*;)。

見上げていると、あろうことか、逃げる際にサッカーボール大の浮き石を落としてきた。ゴロゴロと私の数メートル前を横切り沢に落ちていった。「この野郎、危ないじゃないか。」イタチの最後っ屁ならぬ逃亡熊の落石に憤慨しながら「落っ!って声掛けれ。畜生・・・。ほんとに畜生だからしょうがないけど。」と呟く。Click

綺麗な色のショウジョウバカマをアップで。Click
樹間から見る山桜と唐松

帰り際、もう一度高沢集落から瀬ノ原山を見る。熊から威嚇されたり落石を見舞われるという初体験もあったが、不完全燃焼で下山したため、急遽上山の大平山へと車を走らせる。

 


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  • コメント (2)
    • トシヒコ
    • 2010年 4月 29日 6:15pm

    大変でしたね~
    私はまだ熊さんには会ったことはありませんが,もし気配を感じたらびびりますよね~
     私も,ピッケル持って行こうかな・・。

    • みいら
    • 2010年 4月 30日 8:54am

    トシヒコさん、コメントありがとうございます。

    最初は機械か何かのモーター音かなとも思ったのですが、山中にそんなものがある訳ないですよね。野犬だったら近づいてギャンギャン吠えるだろうからきっと熊なのだろうと想像しましたが、やはりそうでした。
    熊さんに遭遇しても適度な距離を保てば何てことないのですが、近過ぎるといろいろと不都合なことが起きるようです。

    そうそう熊撃ちをしている方から教えて貰ったのですが、ブルーシートを広げて体を大きく見せるとかかって来ないそうです。でもブルーシートをザックから出して広げる余裕があるかどうかが大きな問題です。(爆

    今後とも宜しくです!