カテゴリー : 山のこと

ちょっとリハビリに・・・

実は故障をして暫く山から遠ざかっておりました。そろそろリハビリ山行に出かけようかと考えていたところ素晴らしい晴天が広がっています。展望の良い笹谷からハマグリまで出かけてきました。 笹谷峠へはまだ冬期間通行止め。ゲート前の駐車スペースは8時半だというのに既に一杯。通行止め解除は今月23日午前11:00との表示がありました。 膝の具合を確認しながら笹谷街道を辿って駐車場へ。ここから前山の登りは残雪を利用し直登します。夏道は九十九折りに切られてていますが、直登となると結構な傾斜になります。下を見ると何人か登ってきそうなのでずりずり滑らないよう堅く締まった雪面にステップをつけて登ります。 1004041 前山の山頂から、トンガリ・山形神室。 1004045 振り返って雁戸と蔵王。 1004042 視点を右に移動し朝日連峰と長井葉山と、 1004043 更に右手に月山と村山葉山。 1004044 ハマグリ山方向へ進むと仙台神室が顔を出す。今回のリハビリ山行はハマグリ山までとして、風もなくぽかぽかの山頂で暫くうっとりしたから戻ることにします。 1004046 復路は後から上がってきた多くの登山者とスライドする。前山からの下りは傾斜があるので歩かなくともそのまま滑って下れる。登りのステップを崩さないようルートを別にとって一気に滑り降りました。 結構太腿が張りましたが膝の違和感はなく良いリハビリとなりました。

卵から生まれた鳥海山と月山

 飽海郡遊佐町、鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮にほど近い所に「丸子」(clickで地図が開きます)という地区がある。以前家族で山形から県道345号を通って西浜海水浴場に行った際に偶々「丸子」の標識を見つけ、「君の実家に所縁のある土地じゃないの?」などと話したことがあった(連れあいの旧姓が丸子だったりします)。  自分の姓ならともかく特に気にもせず暫く忘れていたのだが、先日、女房に解読できないかととある書のコピーを見せられた。聞くと丸子家に伝わる縁起を記した巻物のコピーなのだそうだが達筆過ぎて読めないらしい。見せて貰うとなるほど、漢字と仮名が交じった見事な筆致の調和体である。凡そは分かるがこういうものは流派によって崩し方も違っているため全ては読めず、知り合いの書家に頼んで解読して貰った。内容が実に面白いのです。色々書いてあるが簡単に言うと、  「鳳が飛んできて卵を三つ生んだ。一つが孵って鳥海山になり、もう一つは月山になり、最後の一つから丸子親王が生まれた。この親王がご先祖だ」ということらしい。なんというスケールの大きい一族縁起なのでしょう(^0^)。 100309 100310  実はこの話、「酒田の伝説と伝承(田村寛三著)」 の中でも、地元にまつわる話として「卵から生まれた鳥海山と月山」として紹介されている。こういう卵生伝説と言うのは朝鮮半島特有の神話とのことで、日本各地にも2~3あるらしい。ということは連れあいは朝鮮からの渡来人の末裔ということか。  聞くところによると古くは丸子家では卵を食べてはいけないという習わしがあったそうだが、一番の好物は卵という長男の顔と鳥海・月山に限らず全く山に興味のない女房の顔を交互に眺めながら楽しがっている私がいたりする。

2010冬山合宿

この土日は恒例の冬山合宿に行ってきました。 初日は荷揚げのみ。米沢牛特上ロースの焼肉や、鮭トバを炙ったりしてワインで乾杯、3時半頃から宴会が始まりました。 今回は厳しいお目付け役から5時起床、6時半出発と言われているので酒は控えめですが、キムチ鍋をつつき肴を頬張るうちに、持って行ったアルコールはめでたく全て完飲となりました。

翌朝はガスで視界が利かず風も強い中予定通り6時半に熊野岳目指して出発。ブリザードが吹きすさぶ馬の背を進み8時半過ぎに山頂着。 当然一番乗りだと思いきや山スキーの先行者の姿が。どちらから上がってきたのかと聞くと、なんと視界不良で昨日から道迷いし雪洞を掘りビバークしたとのこと。夕べはホテルに宿泊することになっていたとのことで、それなら下界は大騒ぎになっているかもしれないね等と雑談を交わしました(夕べは小屋に泊まったため下界の遭難報道は全く知りませんでした)。同行者のホットレモンティーを美味しそうに飲み記念写真を撮影後、熊野避難小屋までの方角とルートを教え別れました。この時彼に味方したのか、我々へのプレゼントか5分ほどガスが晴れて周囲を見渡すことができました。無理に突っ込まず山頂に戻って雪洞を掘り一夜を明かした彼の対処法はベストで、我々と別れて10分ほどで捜索隊と無事合流したようでした。良かったよかった。 復路はまたブリザードの中、修行のような山行となったのでありました。

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今日は節分

 今日は節分。漸くこの時期らしい厳しい寒さになりました。予想最高気温は-2℃とか。 この調子で4・5日山で吹雪いてくれれば、屍と化したスノーモンスターも多少は復活することでしょう。 そんな雪山登行を想像して、極寒用長靴を履いてみたりしてます。 baffin バフィン・ハンター。ウール、フェルト、アルミがチタニウムコーティングされた3層構造のインナーシェルがあり、氷点下40度の極寒でも足許を守るそうです。屋内では暑いけどね。

物見山 ~慶長出羽合戦~

午前中友人が訪ねてきたので午後からの出発となったため近場の里山ということで時雨れるなか物見山に出かけてきた。 物見山は天地人で話題となった慶長出羽合戦、番組では長谷堂合戦が取り上げられたがもう一つの戦場「上山合戦」の場。上山城のある上山は最上領であるが、現在の上山市南部の中山地区は当時は上杉領となっており中山城が築城されていた。領地の境目の城として重要な拠点となっていたそうだ。「物見山の戦い」では最上方が僅かな軍勢でありながら物見山山頂付近から大岩を転がしたり大木を投下したりする奇襲戦法を用い、戦列の乱れた上杉軍に多くの戦死者が出て撤退を余儀なくされたとのことである。前川ダムの西南、領地の境界部にはその時の戦死者を弔うための首塚がある。 上山市の旧13号線を川口の南から前川ダム方向に少し入る。物見山の北側は山頂直下までドリームパークまえかわ(DPM)のオフロードコースとなっており営業中は入れないが、今日は休業日ということもありコースと古道を歩かせて頂く。 11 オフロードコースから山頂直下で東南の小尾根に分け入り山頂へ。 21 上山方面を俯瞰する。右手のとんがり山は411ピーク。この山並みを北側から眺めると二つのピラミッドが並んで見えるが、401は右(西)側のピーク。登行意欲がそそられる。 31 中央のこんもりとした山が中山城が築城されていた城山。手前の広河原が主戦場。 6 下山し、ダムの周囲をぐるっと回り首塚を訪ねる。 4   5   401ピークにも登って行こうかと考えていたが、雨脚が強くなって止みそうもなくなった。二つのピラミッドはまたの機会にとっておきましょう。