つゆだく・・・山行
この日曜もお昼から研修会が入っているのだが、10時頃までに自宅に戻れば大丈夫だろうということで出掛けてきました。 中丸山から熊野岳ピストンか、刈田峠から花の不忘山ピストンのどちらかにしようと思っておりましたが、朝起きてみると熊野は厚い雲に覆われて晴れそうにない。ということで、速攻で南蔵王へ。
霧雨でも降っていたのか登山道は湿っている。が、それよりも草露が酷い。カッパを履いて来なかったから、ズボンの太腿から下がびしょびしょになってしまう。またそれが長靴の内側をつたって靴の中も洪水に。うーん、こんなつゆだく登山は初めてだ。両側の足の親指の腹にマメもできて踏んだり蹴ったり。誰もいない静かな山に、濡れた長靴特有のガボッガボッという音を響かせて歩く。 南屏風には忠犬黒犬が待っていた。誰もいないので話しかけてみたりする。ここから不忘へは僅か。ただ登り返しがちょっときついので荷物を置いていく。 鎖場からはクロトウヒレンフボウトウヒレン・ハクサンボウフウ・イブキジャコウソウ・コバギボウシ・ミヤマシャジン・・・・・花街道である。アザミのようなお山僕ちゃんも東側にみられるが、これをつなぎにした蕎麦はまだ食したことがない。不忘山頂はガスの中で展望なし。時間も気になりすぐ引き返す。 復路は屏風岳を芝草平に下りた頃から多くの登山者とスライドする。その中に今話題の山スカートを履いた山galを発見、つい「おお山スカート。初めて見た~」などと声が出てしまい笑われる。 【参考】 南屏風の南東、1732mアイハギの峰辺りから不忘山にかけて群生しているトウヒレンを、何の意味もなくクロトウヒレンだと思い込んでいましたが、マロ7さんの ブログ記事にフボウトウヒレンという記載がありましたので鑑別について調べてみました。 似ているものはこの4種。ただ分布を見ればこの辺りではミヤマキタアザミかフボウトウヒレンのどちらかと判断して間違いないようです。とすると頭花が密集しているか否かで鑑別がつくものと思われます。 ところでトウヒレンを漢字で書くと「唐飛廉」。漢語でアザミのこと。中国から来たアザミということか。また、飛廉は「風の神」という別の意味もあるらしいが、そう言えばオフィスの裏に咲いていたアザミが花を終えて綿毛を纏った種となっているが、それが実に見事に空中を浮遊している様を見ると、なるほど風の神とは良く名付けたものだと感心しきり。
総 苞 |
総苞外片 | 頭 花 | 茎 葉 |
分 布 |
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フボウトウヒレン | 6列、球状鐘形 | 頭花は密集しない長い苞葉がない | 葉柄に明瞭な翼がない | 高山帯の草原やハイマツやミヤマハンノキを主体とする灌木林の林縁に生える.奥羽山脈南部では低所にセンダイトウヒレンが生育し,両種は垂直的に棲み分けている | |
クロトウヒレン | 6列 | 幅広く(基部で幅3-4 mm) | 柄が短く頭花が密集しフボウトウヒレンと区別される | 中部地方北部にかけての日本海側山地(頸城山地,飛騨山脈,白山)に分布 | |
ミヤマキタアザミ | 5列、鐘形でクモ毛が多い | 長卵形で基部は幅広く,内片と等長あるいは長く,斜上する | 柄が短いため頭花が密集する傾向にある。頭花基部に長い苞葉がある点でもフボウトウヒレンと異なっている | 東北地方日本海側の山地(秋田駒ケ岳,焼石岳,月山,朝日連峰)に分布 | |
イワテヒゴタイ | 5列 | 狭長卵形,内片より長く,圧着する | 頭花基部に長い苞葉がある点でもフボウトウヒレンと異なっている | 長卵形で葉柄に明瞭な翼がある点でフボウトウヒレンと異なる | 岩手県岩手山と早池峰山の固有植物 |
南蔵王花街道、朝日と同時にスタートでしたか。
おおっ、山スカートは、アップしないのですかな。
それにしても駆け足登山でしたね。
「つゆだく」って御地の言葉すかね…。
おら方は「つよだく」…。
おんなじすかねぇ。(>o<")
@マロ7さん、 おはようございます。
山スカートgirlとは杉ヶ峰の山頂で逢いましたが、証拠写真を撮ろうとしていたので全員揃っての記念写真を撮ってあげました。そうか、私も撮らせてもらえばよかったんだ。
「つゆだく」は牛丼屋さんでしか使いません。でも、おつゆのたっぷりな牛丼は私の好みではありませんが。
トウヒレンの鑑別、調べてみますね。
「つゆだく」?食べ物では「つゆいっぺ」ですが、外で雨にあたって体が濡れれば「やばち」と庄内地方では言いますなあ。おもしぇもんですの。
南蔵王お花見に行きたくなりました
ところで8日に月山に登りました。姫に遭いました。山ガールではありません。みなさまお探しの姫です
掲示板に画像貼っておきます。見てやってね。
どこで ここでだばおっきこえではいえませんのー。
@鯛金さん、こんにちは。
つゆだくはこちらをご覧くださいませ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9B%E4%B8%BC#.E3.81.A4.E3.82.86.E3.81.A0.E3.81.8F
長靴の中が「つゆだく牛丼」のようでありました。
こちらでも「やばつい」とか「しゃっこい」とか言ってましたぞ。遣い方は微妙に違いますが。ただ、最近では聞いたことがありませんなあ。
頑張れ、衣笠ぁ!・・・違うか。
う~ん、「つゆだく」が費用増につながるですか。美味い物を提供すると言うことは難しいもんだね。
みいらさんのおみ足はふやけて大丈夫でした?
衣笠でねってばぁ・・・。
さっきのは冗談で姫の居場所教えても構いませんよ。
みいらさんも通っているが気がつかないだけだよ。
さて、石跳沢の源流といえばどの辺りを思い浮かべますか?ふふふ
鯛金さん、亀レスすみません。
ふやけてマメになった足の親指はすっかり癒えました。
> 姫の居場所教えても構いませんよ。
装束場から姥方面に少し歩いた辺りですか。
掲示板の姫は残念ながら若干とうが立ってしまいましたね。
色合いがグリーンのクリスマスローズのようです。
もうお盆の支度だあ、こうしておられませんん。笑
>装束場から姥方面に少し歩いた辺りですか。
そうです。大きな沢に出会いますよね。それが石跳沢の源流で、沢を渡る手前の右側の藪の斜面にひっそりとたたずんでいるといいましょうか、こちらに顔を向けていますから、よーく目を凝らして輪生の葉はどこじゃぁと探すととわかります。今の時期は花(まだ花びらなんですね)が緑色になっているので見つけにくいということは、うまくできとるもんです。
月山でこれほど群生しているのはここだけだそうです。
凛と咲いている姿は美しかったです。
いつまでも咲いていてほしい一角でした。
情報ありがとうございます。
お盆ですね。こちらも明日から3日間休みです。
明日お墓参りをして、土曜日に日帰りでどこか行けてこようかな。
来週は飯豊なので、この休みは朝日にしようかはたまた鳥海か・・・。
お盆のおつとめ終えて山形に戻りました。
月山の高貴なご夫人の日傘は、登山道のないところには「天の川」と称される
ほど(数百株)ありますが、登山道脇で簡単に見られる場所では装束場のが一番だと思います。
もう私も天の川には何年も行ってなくて、うやむや。でも登山道脇で見られるので無理して行かなくてもよいかなと思っています。
見ごろは7月前半でしょうか。最近早くて6月末に咲き始めてはいますが。
@あかねずみさん、ご苦労様です。
天気予報があまりにも悪いので、私も大人しくお盆のお務め(酒飲み)をしておりました。内蔵が疲れました。
キヌガサソウは来年の楽しみにしておきます。