カテゴリー : 山のこと

荒廃の中にも

奥山寺の荒廃ぶりには愕然とさせられましたが、その中にも心を奪われる風景はありました。写真click

荒廃~奥山寺の道

以前歩いた二口峠(山伏峠)道が通行止めになっているらしいということで、実際にはどのような状況なのかこの目で確かめて来ました。 同行者はこのルートに興味津々のマルゴさん、ebiyanさん、あかねずみさん。 奥山寺の林道はナラの黄葉が素晴らしい。写真click 象の横顔に見える「ゾウの鼻」。click で、いたるところで土砂崩れが発生し登山道は大変な状況です。click 糸岳山頂周辺は霧氷がガスに覆われて幻想的な風景を醸し出していました。click 帰路のカブト沢コースもかなり足場が悪くなっておりました。写真は銚子滝。click 崩落したトラバース道。これを見ると、二口山塊に多くみられるナメ状の岩盤の上に堆積していた土が雨が浸みこみ滑り落ちているのが良くわかる。斜面に切られたトラバース道がいたる所でこのような状況になっている。恐らく、まとまった雨が降るたびに山崩れが起きて状況が悪くなるのだろう。click

天台のみち

奥山寺へ斥候に行った帰りに「天台のみち」を散策してきました。 山寺立石寺の開祖慈覚大師円仁が修行し天台宗の霊域作りの構想を練った場所とされる遺跡で、「天台のみち」という素敵な名前がついています。千手院観音から墓地の横を抜けて山道に入ります。 写真は垂水(たるみず)不動尊。蜂の巣のような大岩が不思議な空間を醸し出します。

水が滴り落ちることで「垂水」のようだ。不動明王が鎮座している。

 

修行場跡へ行く途中には「城岩七岩」があります。写真は鏡岩。

苔むした杉がルートのアクセントに。

ゆっくりじっくり見学しても1時間半で廻れます。

遅かったトンボ沼

真っ赤に色づいたトンボ沼(村山葉山)に会いたいと出かけてきましたが、既に遅し。すっかり葉を落としておりました。 奥の院から山頂を眺めます。 山日和となりましたが本日も貸切でありました。山行報告は「月山・葉山」からどうぞ。

月山秘所行

 昭文社のエアリア「月山」を眺めていて気になった東西の補陀落。いつか行かねばと漠然と思ってから10年になる。地名や場所について様々な文献に当たる内に三山信仰の秘所・拝所であることが分かった。知れば知るほど単なる興味での登山ではなく、信仰心とまではいかなくともご神体を崇めるという謙虚さを持ち登拝しなければならない場所なのだと感じるようになった。  残念ながら西補陀落についてはかつてのご神体は土砂崩れにより完全に崩壊し埋もれて既に跡形もないとのことなので、現在「西補陀落・守山神社」の碑がある雨告山山頂に参拝してきた。今回の登拝行については「月山・葉山」に概要のみ報告する。  さて、出羽三山には三鈷沢・阿久谷という修験者の聖地があるが、そこはあくまでも行者の為の場所。一般人が足を踏み入れる場所ではないと私考するため、私の月山秘所行はこれをもって完了としたい。