◎頭を強く打った

　・意識がなくなり、いびきや呼吸の乱れ、けいれんを起こしたものは早急に救急車を呼ぶ。そ の際気道を確保するためにアゴを上に引き上げておく。 　

　⇒数分で意識が戻ったものは２４時間安静にし様子を観察す る。その時症状がなくても後で意識障害を起こすことがあるので、軽い打撲以外は脳外科を受診するものと覚えておく。

◎首を痛めた

　・交通事故での追突による頸部捻挫や柔道・体操での転倒・転落、ラグビーのタックル、ゴル フスイング、スコップ作業等で捻挫や場合によっては骨折をおこすことがある。

　⇒受傷後すぐ整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。受傷直後に手足がマヒし動かせなくなったものは脊髄損傷が考えられるため救急車を呼ぶ。頭を動かしてはならない。

◎転んで肩をつき、腕を上げられなくなった

　・痛みの激しいものは上腕骨や鎖骨の骨折、肩や肩鎖関節の脱臼、腱板の断裂等が考えら れる。

　⇒三角巾等で腕を吊り、すぐに整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

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◎子供の手を引っ張ったら痛がって泣き出した

　・いつまでも痛めた手を使わないときは、肘の骨を押さえている靭帯がはずれた肘内障が考えられる。

　⇒はずれた靭帯を元の状態に整復しなければならないため、整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

◎転んで肘をついた

　・痛みが強く急激に腫れてきた場合は、肘関節周辺の骨折が考えられる

　⇒新聞・雑誌等で患部が動かないように固定し、すぐに整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

◎転んで手をついた

　・痛みが強く急激に腫れてきた場合は、手首の骨折が考えられる。

　⇒三角巾等で腕を吊り、すぐに整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

◎ドアに手指をはさんだ・足指に物を落とした

　・腫れが強い場合は骨折も考えられる。

　⇒爪下に紫色の内出血を生じた場合、放っておくと後で爪が抜け落ちることもあるので、整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

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◎手や足の指を突き指した

　・引っ張ったりすることは痛めた部位を悪化させることになるので禁物。

　⇒骨折や脱臼、靭帯や腱の断裂の場合もあるので、整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

◎かがんだり荷物を持ったときに腰がギクっとなった

　・マッサージや入浴は禁物である。高齢者の女性では脊椎圧迫骨折も考えられる。 　

　⇒３〜４日間の安静が一番の治療法であるが、痛みが強い場合は整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

◎尻もちをついたら背や腰が痛い

　・特に女性の場合、強い痛みは脊椎圧迫骨折が考えられる。

　⇒コルセットやボール紙等で腰背部を固定し、整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

◎転んで足の付け根を痛めた

　・特に高齢者の女性の場合、強い痛みは大腿骨頸部骨折が考えられる。

　⇒足をつかないようにして整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

◎全力で跳ねたり走ったりしたときに、太ももの前後やふくらはぎにビリっと感じた

　・肉離れが考えられる。マッサージや入浴は禁物。

　⇒適切な処置を行わないと断裂部にしこりができクセになることもあるので整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

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◎膝を捻った

　・靭帯や半月軟骨の損傷が考えられる。痛めた原因によって損傷部位も違ってくるため、説明できるよう状況を良く把握しておく。

　⇒膝の診断・治療は、専門の知識と技術が特に必要。自己診断せず整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

◎太ももやふくらはぎを強く打った　

　・強い痛みと高度の腫れがある場合、太ももやふくらはぎの内圧を高めて血管を圧迫し循環障害を起こすことがある。この場合急を要するので注意が必要である。

⇒腫れがとても強い場合は整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

◎跳ねたり走ったりしたときに、かかと付近に殴られたような強い衝撃を感じた

　・下腿三頭筋損傷や左右を比較し痛めた足のアキレス腱がくぼむようで　　あればアキレス腱断裂が考えられる。

　⇒アキレス腱断裂の場合でもベタ足で歩くことはできるが、足をつかないようにして整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

◎足首を捻った

　・腫れを伴った強い痛みは靭帯の損傷や骨折が考えられる。

　⇒捻挫だから大丈夫と自己診断しないこと。後で重大な問題を抱え込まないように整形外科医や接骨院・整骨院を受診する。

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ここに記載したものは応急処置法であり診断法ではありません。自己診断せず必ず診てもらいましょう。