スポーツは体を動かして行います。そしてその動かす体は毎日の食事から作られます。ここではどんな献立にすれば良いのかと言うことではなくて、スポーツ選手の栄養摂取の仕方で大切な、「何をいつ摂るか」というタイミングについて説明していきます。
1.普段の食事
皆さんは中学生です。プロスポーツ選手のように特別な食事は必要ありません。まずはバランスの取れた食事を摂るように心がけて下さい。ただし運動をして汗をかくと、鉄分やカルシウム・ビタミンなどが汗と一緒に体外に排出されてしまいますので、これらについては特に積極的に摂取しましょう。
鉄分が不足すると貧血を起こします。貧血というと体の弱い人に多いイメージがありますが、実は圧倒的に運動選手に多いのです。又カルシウムが不足すると骨折しやすくなるばかりか筋肉がけいれんしたりします。
*鉄分を多く含む食品〜レバー・あさり・カキ・ひじき・ホウレン草など
*カルシウムを多く含む食品〜牛乳・乳製品・魚介類・ホウレン草など
2.試合前の食事
●炭水化物ローディング
スタミナをつけるには肉を食べればいいと思いがちですが、実はそうではなく分解されると糖分になるおにぎりをたくさん食べた方が効果的です。
試合の3日前位からご飯や餅などの炭水化物を中心にした食事にします。炭水化物は分解されブドウ糖となり、分解は更に進み筋肉の中にエネルギー源であるグリコーゲンとして蓄えられます。他の栄養素は少し控えめにしてとにかく炭水化物を非常に多く摂ります。これを「炭水化物ローディング」といいます。又この炭水化物ローディングをより効果的にするためにクエン酸も一緒に摂ります。たとえば食事の際オレンジジュースやレモンジュースを摂ることにより炭水化物からブドウ糖、ブドウ糖からグリコーゲンと効率よく代謝が進みます。
*炭水化物を多く含む食品〜ご飯・パン・めん類・コーンフレークなど
*クエン酸を多く含む食品〜オレンジ・レモン、それらのジュースなど
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