塞翁が馬
先日、お客さんから「村山葉山に行ってきたよ」と聞かされた。岩野コースだったらしく、ゴージャスな百万ドルのドウタンや清楚なツバメオモトが咲く八丁坂、残雪脇のシラネアオイの群生が思い起こされた。
そう言えば葉山には久しく行っていない。「よし、暫くぶりに行ってみよう。登るなら大蔵村の三本橋口から。」と思い立ち日曜を待った。
朝、起きてみると、昨晩の曇りの天気予報に反して青空が広がっている。ワクワクしながら車を走らせたが、蔵王は晴れ上がっているのに月山と葉山は厚い雲がかかって裾野しか見えない。まあ、その内に雲も開けて来るだろうと楽観的に考えR112からR458に入る。すると間もなく「災害復旧工事のため、十部一峠より先は通行止めになっています」と書かれた標識が目に入った。
嗚呼、なんてこったい。崩れやすい国道なので昨日の地震で少しは石が落ちてるかもと覚悟はしていたが通行止めとは。がっかりしながら、でももしかしたら通れるかもしれない、行ける所まで行ってみようと車を進める。
淡い期待も空しく、やはり十部一峠で通行止め。ここから三本橋口まで歩くのは辛い。仕方ないので予定を変更し十部一口から登ることにしようと写真右手に見える林道を上がる。
林道には山菜採りの車が随分と路肩に停まっている。今日は山登りということでやり過ごすが、暫く行くと路肩に停められた車が通行の邪魔になって先行していた登山グループの数台の車が先に進めず停滞している。降りて様子を見てみても山菜採りの人が戻るでもなくどうやらそれ以上進めそうもない。トラブルが二つ重なったら山登りは中止と決めている短腹な私は、煩いブヨを払い除け車に乗り込み来た道を戻る。
写真はR458通行止めから肘折方向へ少し歩いて樹間から見る月山。
家に戻って昼飯を食べたが、このまま不貞腐れてビールを飲み始めるにはあまりに天気が良くて勿体無い。時期的には4〜5日早いが、足腰が不安だと渋る爺様を引っ張り出して蔵王へタケノコ採りに出かけることにした。
写真は駐車場脇の水溜りにあったサンショウウオ?の卵塊。
横川の堰を遡り本流へ。
美しいブナ林。タケノコはこの斜面を上がってから。
まだちょっと早かったけど1回楽しむ分だけ収穫。
葉山には登れなかったけど、お陰で焼きタケノコと天ぷら・味噌汁が楽しめたし、渋っていた爺様はすっかり自信を取り戻した模様なので、まあ、かえって良かったということにしましょう。
で、採ってきたものは写真ように下処理しないと家内は調理してくれません。(^^;;;水蕗も採って来ましたが皮むきで指が黒くなってしまいました。